目次

1・10万円の旅(出張ホスト)
2・9万3千円円の罪(出会い系) 
3・7万円の駆け引き(ホスト)
4・6万4千円のご褒美(ウリセンボーイ)
5・3万円の指(逆性感)
             <あらすじ>

1・10万円の旅(出張ホスト)


 出張ホストを一泊二日で借り切って、海辺の貸別荘に行った独身キャリアウーマン。
人なつこくて素直で可愛い彼が、砂浜でうれしそうに駆け出していくのを見て、
「イヌを放し飼いにしているみたい」と感じてしまう。
ふと彼を飼ってみようと思い立ち、貸別荘の柱に縛り付けてしまう。
くくられている彼を弄びながら、忙しく働いている日常を、ひととき忘れていく。


2・9万3千円の罪(出会い系) 

夫に黙って出会い系サイトの男の子と会っている人妻。
彼はいろいろな女のところを渡り歩いてお金をもらって生きているいわゆるヒモタイプの男である。
会うたびに二万三万と渡していたが、だんだんと家計も苦しくなってきた。
彼もそれをわかっているのだろう、約束の時間に遅刻したり、
ラブホテルに行く時間も惜しんで車中でセックスに及んだり……。
関係が終わりに近付いているのを悟った人妻は、
やけになって財布の中のありったけの現金を差し出してしまう。


3・7万円の駆け引き(ホスト)


ホストに恋をして、毎週彼のお店に通ってしまっているOL。
お店の飲み代を毎回二万円ずつ払っていてボーナスに頼らないと
とても生活できなくなってきている。
彼の持ち物に自分の知らない高級ブランド品が増えていくのを見て、
きっと他にもいいお客さんがいるのだろうなと悟りながらも、
土曜日だけでもいいから、と、彼の身体を抱きしめる。
ある日彼から「携帯電話代金七万円を立て替えてほしい」と言われ・・・

4・6万4千円のご褒美(ウリセンボーイ)

女流作家は、作品を書き上げた自分へのご褒美としてウリセンボーイを買う。
普段はゲイに買われている男の子。しかし緊急の直しが入り、
ひどくおとなしい彼を部屋に入れて待たせておく。
落ち着き無くうろうろしている彼をハダカにして、
時々、イタズラをしながら書き進める。
戯れにつながってみようとのしかかっても、いやがらず、
彼はそれが自分の役割だから、と受け入れる。
主人公はその無気力なほどの男の身体に溺れていく。

5・3万円の指(逆性感)

エクスタシーというものを知らない人妻。夫とのセックスはマンネリ気味で、
絶頂体験なんてこのままでは永遠にできない、と焦っている。
テレビで逆性感なるものが紹介されているのを見て、勇気を出して申し込んでみる。
現れた若い男の子を見て、どうしたらいいのかわからなくなり、頭が真っ白になる。
けれども、天国に連れていってもらいたい一心で、思い切って彼に身を託す。
後ろから抱きしめられながら服を脱がされていき……。