掛け値なしに面白い。
内藤みか自身が1番描きたかったことを描いたことで、『あなたを、ほんとに、好きだった。』は結果的に「トリビュート村上春樹」になったと言える。下手に『ノルウェイの森』を真似たり、村上春樹になったつもりで創作せずに、あくまでも内藤みかとして、内藤みかの描きたいものを描くことで読者を前のめりにさせている。「読者を前のめりにさせる文体」が村上春樹の大きな特徴のひとつであることは言うまでもない。つまり、主題や小説全体のムードではなく、村上春樹の文章の持つ力を内藤流アレンジでカバーすることで、村上春樹RMXを生み出すことに成功している。作中で実在の歌が効果的に使われている点や舞台設定そのものが何となく『ノルウェイの森』を想起させるという点よりも、「読者を前のめりにさせる文体」を生み出せたことが、「トリビュート村上春樹」という企画における内藤みか最大の功績であろう。
(横浜市立大学国際文化学部講師 泉 忠司さん) |
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何度も読んだよ。
せつない・・・
ドラマを見ているみたいな感覚だった。景色や、音やにおいみたいなものまで、目に見えるように伝わってきて、静かで心にしみるような声のナレーションを 聞いてる感じがした。
小田急線、多摩川、学生寮209号室、なんと、私までタイムスリップしたみたいだったよ(笑)小説の中の二人みたいな、せつない恋じゃなかったけど、10年前か、学生寮の4年間ってあまりにいろんなことがつまり過ぎてて、忘れてたこと思い出 すと、止まらなくなるぞ。
プロローグだけで、これだもの、先読んだらどーなっちゃうんだろ!?
(大学同期だった平野三智さん) |
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文中の「イヤホンから漏れ聞こえてきた音楽」といったあたり、うま
いなぁと思いました。読者への曲の印象付けもばっちりです。
短い中に、主人公の回想の繊細なところや、時代性がふんだんに込められてい
て、雰囲気ができあがっている。それでいてしつこさを感じない、実に気合の
入った文章だと思いましたよ。
売れますよ、これ。
芦永奈緒(本当の学力は作文で劇的に伸びる著者) |
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主人公の女の子は言う。
「ヒロくんといると、毎日、何かが起きた。うれしいことも、かなしいことも、くや
しいことも、さみしいことも。」と。
そうなのだ。毎日何かが起きるのが、恋なのだ。
そして、恋ほど、人の心を揺さぶるものは、ない。
だって、恋には、さまざまな人間関係のすべてがギュッと凝縮されているから。
内藤みかさんの小説「あなたを、ほんとに、好きだった。」は、あらためて恋のせつ
なさと素晴らしさを私に教えてくれた。
みかさんの小説は、いつも、今回も、とてもリアルだ。現実の恋以上に。
ヒロくん、209号室、ピチカートファイブ…。
なんて素敵な恋の物語。
私は、この小説を読んで、しばし、小田急線沿線の多摩川近くに住み、恋に明け暮れ
ていた大学時代を思い出し、胸が熱くなってしまった。
あの頃、出会った男の子たち。しあわせに生きているのだろうか。
しあわせで、ありますように。そう思わずには、いられない。
(恋愛カウンセラー・安藤房子) |
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「ノルウェイの森」の展開から考えて、ヒロくんは、違う世界に行ってしまうのでょうか?
ヒロくんの思い出は永遠に美しくて理想的な世界、そして、静止している。私は対極の世界で生きざるをえなくて、完璧でなくつかの間であり、そして、止まらない。
せつなく、何度でも読んで、しまいそうな小説になる予感がします。
Tulipaさん(ネット書評家) |
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